Amazonは2022年3月17日、MGMが同社に加わったと発表しました。

MGMは映画007シリーズの製作配給会社で、過去作品の著作権と将来の映画化権をイオン・プロダクションのプロデューサーと共同所有しています。同社が抱えるライブラリーの映画タイトルは4,000本以上、テレビ番組は17,000話以上。2年後の2024年には創立100周年を迎えます。

Amazonはオリジナル映画やテレビの製作配給会社Amazon Studiosと、映画など映像コンテンツの配信サービスPrime Videoを抱えていますが、今後はMGMがどのような形で存続し役割を分担するのか、不透明です。

Deadline(3月17日付)は、MGMの今後について、これまでに判明している情報を次のように指摘しています。

・MGMが抱えている現プロジェクトに変更なし
・AmazonはMGM作品を全てPrime Videoで独占する予定はない(注:一部作品は独占配信になる可能性あり)
・劇場公開は継続されるが、作品によって事情は異なる
・007シリーズの現路線を変更する計画(スピンオフ化、テレビ化)はなし

また、Variety(同日付)は、MGMが少なくとも当面の間は独立した会社として運営される、との見方を披露。専門家の話として、AmazonがMGMを買収を決めた理由は、007シリーズの存在である旨を指摘しています。