<スポイラー注意>

Guide to Faroe Islands(2022年3月22日付)によると、映画『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のロケ地となったフェロー諸島にジェームズ・ボンドの墓碑が設置されたそうです。

The Amazing James Bond Tombstone in The Faroe Islands

『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のクライマックスでは、ジェームズ・ボンドが友軍のミサイル攻撃で命を落とします。舞台となったサフィンの本拠地「ポイズン・ガーデン」は、北方領土を想起させる、日本とロシアが領有権を巡って係争中の島との設定。

Kalsoy Island (Safin's Poison Garden) © Guide to Faroe Islands
Kalsoy Island (Safin’s Poison Garden) © Guide to Faroe Islands

実際のロケ地は、デンマーク自治領フェロー諸島のケァルソイ島。墓碑の設置者は地元村民らで、設置場所は劇中のボンドの位置と同じ、とのこと。

刻まれた墓碑銘は、「The proper function of man is to live, not to exist」。『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』のM(レイフ・ファインズ)が弔詞代わりに披露した一文ですが、元々は米作家ジャック・ロンドンによる文章で、小説『007は二度死ぬ』でも引用されています。

撮影スタッフ60人の世話をした牧羊家のJóhannus Kallsgarð氏は現在、観光客向けに「Official James Bond Tombstone Tour」を実施しているとのこと。

また、in.fo(2022年3月21日付)によると、墓碑のお披露目時に、フェロー諸島のバーズル・シュタイグ・ニールセン首相が駆けつけたようです。

なお、ジェームズ・ボンドを演じるダニエル・クレイグはフェロー諸島を訪れておらず、パインウッド・スタジオで演技。爆発映像はイギリスのソールズベリー・プレーンで撮影後、合成したものです。マドレーヌ・スワンの姿が対岸に見えますが、レア・セドゥはイタリアのマラテーアで別撮影をしています。

Photos courtesy: Guide to Faroe Islands