Deadline(2022年8月14日付)によると、映画007シリーズ第26作『Bond 26』の海外市場の劇場配給は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』を担当したユニバーサル・ピクチャーズが、続く第27作『Bond 27』はワーナー・ブラザースが行うそうです。
MGMとワーナー・ブラザースは8月14日、海外配給に関する新たな契約を発表。今後、劇場公開されるMGM作品は、ユニバーサルに代わってワーナーが海外配給を担当することになりました。国内(北米)はMGM(UAR)が自社配給を継続。
ブルーレイ&DVDのリリースはワーナーが全世界で担当。
ワーナーとの配給委託契約は3年間で、2年延長のオプション条項が含まれている模様。この契約でワーナーが手がける1作目のMGM作品は2022年11月の公開予定。
10月に公開予定のバーバラ・ブロッコリがプロデューサーを努める『Till』や、2024年以降に製作開始見込みの『Bond 26』などの一部作品はユニバーサルとの旧契約があるため、同社が引き続き担当するようです。
ワーナーは『Bond 27』とそれ以降の007シリーズ映画の海外配給を担当するとのこと。
MGMが海外配給のパートナーをユニバーサルからワーナーへ変更することになった理由には、マイケル・デ・ルカとパメラ・アブディがMGM映画部門のトップ職を辞任し、6月からワーナーの映画部門でそれぞれ会長兼CEOを務めていることがあるようです。
007シリーズ作品の海外配給会社はこれまでにも度々交代。日本では1980年代のユナイト撤退後、UIP(旧CIC)、20世紀フォックス、ソニー、ユニバーサル(東宝東和)と代わってきました。ワーナーが007シリーズ作品の海外配給に乗り出すのはこれが初となります。
なお、番外編である『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の日本配給は松竹=日本ヘラルドが担当しましたが、米英ではワーナーが配給しました。