Yahoo Movies UKは、『007/ダイ・アナザー・デイ』ワールド・プレミア開催から20周年記念日となる2022年11月18日、リー・タマホリ監督とのインタビュー記事を掲載しました。

タマホリ監督はニュージーランドから電話インタビューに参加。自分は、レーザー光線を使ったり宇宙を舞台にしていた頃の007映画ファンだ、とのこと。

監督就任のきっかけはエージェントからの電話。007映画をやりたいかと訊かれ、即座に「イエス。自分は大ファンだ」と答えたそうです。

そのタマホリ監督が『007/ダイ・アナザー・デイ』で唯一変更したいと後悔しているのは、カイトサーフィンのシーン。リアルなスタントで定評のある007シリーズですが、このシーンは物理的に不可能なため、CGに頼ることに。特に水の描写には不満があるのだそうで、現在の水準からかけ離れている旨を指摘しています。

一方で、批判も多い透明な車(アストンマーティンV12ヴァンキッシュ)については、後悔はないとのこと。

透明な車はタマホリ監督が出したアイディア。サイエンスに造詣の深いプロデューサーのマイケル・G・ウィルソンは光学迷彩について知っており、彼の理解が得られたそうです。車種がアストンマーティンになったのはプロデューサー側の希望。

プリプロダクション中には9.11テロが発生。イオン・プロダクションのオフィスで脚本家らと脚本の作業中に事件が発生した模様で、手を止めてニュース映像を見ていたとのこと。この影響により、終盤のレーザー攻撃の標的が、韓国の都市部から非武装地帯へ変更になったそうです。

記事では、他にもパインウッド・スタジオで組まれたアイス・パレスのシーンなどについても触れています。