The Observer(2023年1月1日付)は、映画人や一般人から寄せられた様々な質問にサム・メンデス監督が答える記事を掲載しています。

女優ターニャ・ムーディから、メンデスが監督する映画に自らカメオ出演する意思があるかを尋ねられると、『アメリカン・ビューティー』の時から声の出演をしていると返答。『007/スペクター』ではデイヴ・バウティスタの演じたヒンクス役の唯一の台詞「Shiiiit!」を吹き替えたと明かしました。

この吹き替え理由は、アフレコ作業時にバウティスタが別作品の撮影のため海外に滞在中だった為と説明。自分の声が吹き替えられたことに、恐らく本人も気づいていないだろう、とメンデス監督は語っています。

『007/スカイフォール』撮影監督ロジャー・ディーキンスの質問は、映画の撮影に入ってからストーリーを変更することについて。メンデス監督はこれに回答する流れで、一番ストレスを感じた映画が『007/スペクター』だったとコメント。撮影開始時点で結末がどうなるのか分かっていなかった、のだそうです。

『1917 命をかけた伝令』は全く変更がなかったのに対し、『007/スペクター』はがらりと変わってしまったとも答えており、脚本が完成するまで007映画は監督するものじゃない、と語りました。

なお、『007/スペクター』脚本家のジェズ・バターワースは、その外見からよくメンデス監督と間違われ、ファンに対して「サー・サム・メンデス」とサインすることがよくあるのだそうです。