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イオン・プロの『The Rhythm Section』 全米公開日が2019年11月22日へ変更

Variety(2019年1月25日付)によると、映画『The Rhythm Section』の北米公開日が、2019年11月22日に延期となりました。

マーク・バーネル原作(邦題『堕天使の報復』)を映画化した『The Rhythm Section』はブレイク・ライヴリー主演、ジュード・ロウ主演のスパイ・スリラー。監督はリード・モラーノ。撮影の始まった2017年の時点で、公開日は2019年2月22日と決定していましたが、配給会社パラマウントは、11月のホリディ・シーズンに打って出る戦略へと変更したようです。

なお、同じイオン・プロダクションが制作する007映画『Bond 25』の公開が、当初予定の2019年11月から3ヶ月後に延期されており、これが今回の変更理由の一つになったと思われます。

映画『The Rhythm Section』公開延期か

Deadline(2019年1月14日付)によると、映画『The Rhythm Section』の公開が延期になりそうです。

『The Rhythm Section』はイオン・プロダクションが制作するスパイ・スリラー。主演はブレイク・ライヴリー、共演にジュード・ロウ。監督はリード・モラーノ。当初はパラマウント配給で、2019年2月22日全米公開予定となっていましたが、公開日前月である現時点においても、ポスターのキーアートや、予告編、公式サイトなどの情報が発表されておらず、宣伝活動を実施している気配がありません。

Deadlineは、理由や明確な時期を記していないものの、同作公開が延期になりそうだと伝えています。

『The Rhythm Section』はブレイク・ライヴリーの負傷で撮影が2度中断。2018年7月には何とか撮影を完了させたようですが、その後に製作会社で出資しているGlobal Road Entertainment(旧・IM Global)社が破産するなど、度々トラブルに見舞われています。また、この間にイオン・プロが手がけている『Bond 25』でも問題が発生し監督交代と制作・公開時期の延期が決まっており、この事も影響を与えた可能性があるかもしれません。

ソニー社長 娯楽事業の優先を表明へ

The New York Times(2019年1月6日付)によると、ソニーには、エンタテインメント事業へ一層の力を入れる計画があるようです。

同紙とのインタビューに応じたソニーの社長兼CEOの吉田憲一郎氏は、1月7日にラスベガスで開催されるCESのプレス・カンファレンスに登壇し、ソニーがクリエイティブなエンタメ企業であることを表明する予定とのこと。

ソニーは、放送業界出身のハワード・ストリンガー氏、ソニー・ミュージック出身の平井一夫氏と、非エレクトロニクス畑からの経営者が続きましたが、PC事業売却やTV事業の分社化で力を発揮しエンタメ分野とは距離のあった吉田氏が2018年、社長に就任。その前年にはソニー・ピクチャーズの会長兼CEOに投資会社でアドバイザーを務めていたアンソニー・ヴィンシクエラが就任していたこともあり、ソニーが映画事業を売却するのではとの観測もありました。

しかし、吉田社長には、映画&テレビ、音楽、ゲームの各エンタメ事業を売却する予定は無く、むしろこれまでよりも優先的に取り組んでいくそうです。特に、8千万人のアクティブ・ユーザーを抱えるPlayStation Networkを通じた映画・テレビ番組、音楽の配信に力を入れる模様。

エンタテインメントはソニーのDNAだと語った吉田社長。エンタメ事業(映画、音楽、ゲーム)が同社の2017年度営業利益で占めた割合は47パーセント。金額にして67億ドルとなり、これは72年間に及ぶ同社の歴史上、最高記録になったとのことです。

ソニー・ピクチャーズはダニエル・クレイグ主演の007映画4作をこれまで製作・配給してきましたが、『Bond 25』ではMGMの意向で、MGMとユニバーサルの共同配給へと変更されました。しかし、ソニーがMGMの買収を再び狙っているとの報道もあり、エンタメ分野を重視する吉田社長の下で、ソニーが007シリーズを取り戻す時が来るのかもしれません。

イオン・プロダクション 映画学校をロンドンで設立

映画007シリーズ制作会社として知られるイオン・プロダクションは2018年10月10日、映画テレビ学校「London Screen Academy」の設立を発表しました。

ロンドンのイズリントンで2019年9月に開校する学費無料のこの学校は、16歳から19歳が対象。映画やテレビ業界で働く際に必要なスキルと知識を、教師や実際に現場で働くスタッフから学びます。分野は、監督・脚本、予算マネジメント、小道具、コスチューム・メイクアップ、撮影・照明・音声、VFX、編集、宣伝・配給など多岐に渡ります。2年間のコース修了後はそのまま業界の仕事に就いたり、大学進学への道も開くことに。

同校創設者は、イオン・プロダクションのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリの他に、ワーキング・タイトルのティム・ビーヴァンとエリック・フェルナー、ヘイデイ・フィルムズのデヴィッド・ヘイマンなど。

創設の背景としては、活況を呈するイギリスの映画・テレビ業界の人材不足があるようです。

『The Rhythm Section』製作会社Global Roadが破産の危機

Variety(2018年9月4日付)によると、米映画製作会社のGlobal Road Entertainment社が近く破産する見通しのようです。

同社の前身はIM Global社とOpen Road Films社。この2つの映画会社をTang Media Partners社がそれぞれ買収して統合、Global Road Entertainmentとしてリブランドしていました。

IM Global時代はイオン・プロダクションと組んで映画『Film Stars Don’t Die In Liverpool』を製作。イオンとの協業はこの後も続き、マーク・バーネル原作でブレイク・ライヴリー主演のスパイ映画『The Rhythm Section』に出資。

イオンが制作する『The Rhythm Section』はライヴリーの負傷で撮影が2度中断するトラブルに見舞われましたが、7月に撮影完了。パラマウント配給で2019年2月22日に全米公開予定となっており、IM Globalはイオンと共に同作をシリーズ化し、複数の作品を製作する計画が伝えられていました。Global Roadがどのような形で破産するのか不透明のようですが、映画部門は銀行が既に差し押さえた模様で、イオンの計画は見直しを迫られる可能性が考えられます。


9/6追記:
Deadline(9月6日付)によると、Global Road Entertainmentは連邦破産法第11条の適用を申請したとのことです。この破産申請はOpen Road部門が対象で、IM Global部門が担当していたビジネスは別の取り扱いとなる模様です。

MGM 解任された前CEOが買収の計画

Reuters(2018年5月21日付)によると、MGMで会長兼CEOを務めていたゲイリー・バーバー氏が、古巣買収の動きを見せているようです。

今年3月に取締役会から電撃解任されMGMを追われたゲイリー・バーバー氏は、ストック・オプションで約9%の同社株を所有。現在、複数の投資銀行にMGMを買収するよう話を持ちかけているそうです。

MGMの評価額は債務込みで50億ドル以上と見られており、この買収計画を実現させるだけの資金が集まる公算は低い模様。バーバー氏の今の狙いは、自身が率いる買収の成否よりも、MGMを所有しているヘッジファンド各社を刺激させ、MGM売却を促すことにあるようです。

MGMは過去に売却・買収を繰り返しており、その度に007映画の製作が遅延しています。次回作『Bond 25』は既に2019年11月の北米公開が発表されていますが、MGM売却の動きが本格化すれば、同作が公開延期される可能性は高くなると思われます。

映画『The Rhythm Section』 2018年6月にスペインで撮影再開

La vos de Cádiz(2018年4月30日付)によると、映画『The Rhythm Section』の撮影が6月2日と3日にスペインのカディスで行われるようです。

同作は主演女優ブレイク・ライヴリーの負傷で撮影が2度も中断していましたが、再開の目処がたったようです。同市での撮影には、1,000人以上のエキストラと250人のスタッフが参加。必要な宿泊数はのべ5,000泊と、地元経済への好影響が期待されるようです。

スペインではカディスの他、アルメリアやマドリードでも撮影されるとのことです。

MGM会長兼CEOの解任 007プロデューサーとの不仲も一因か

The Hollywood Reporter(2018年3月21日付)は、ゲイリー・バーバー氏がMGMの会長兼CEOを解任された背景について伝えています。

3月19日に発表されたこの突然の解任は、バーバー氏本人を始め、彼のスタッフらにも伏せられてきたものだそう。

取締役会の会長ケヴィン・ウルリッチ氏とバーバー氏の間には埋めがたい溝が出来上がっていたとのこと。投資会社の代表も務めるウルリッチ氏とバーバー氏は当初、MGMの経営を軌道に乗せた後に売却しようと考えていたようですが、ウルリッチ氏の気が変わったらしく、売却の方針を変えないバーバー氏と対立。

バーバー氏は『007/スカイフォール』(2012)、『007/スペクター』(2015)を大ヒットさせましたが、2016年の年間売上は過去5年間で最低を記録。3月16日に公開された『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の興行成績が振るわなかったことが、解任の決定打に繋がったようです。

また、ゲイリー・バーバー氏の人格的な問題もあった模様で、同僚やパートナー会社と衝突することが度々あったのだそう。007映画を制作するイオン・プロダクションのバーバラ・ブロッコリやマイケル・G・ウィルソンとも不仲になり、遂にイオン側はバーバー氏との協業を拒否するにまで至ったようです。

007映画次回作『Bond 25』の北米公開日は2019年11月8日と発表されていますが、英国など海外公開日は未発表。配給会社についてもまだ発表されておらず、米国内はMGMによる自社配給、海外市場はバーバー氏と個人的に親しいケヴィン・ツジハラ氏がトップを務めるワーナー・ブラザースが有力と見られてきましたが、MGMが新体制を迎えることで、配給会社選定に影響が及ぶのかもしれません。

MGMのゲイリー・バーバー会長兼CEOが電撃解任

Variety(2018年3月19日付)によると、映画007シリーズを製作するMGMの取締役会は、同社会長兼CEOを務めていたゲイリー・バーバー氏を解任したようです。

ゲイリー・バーバー氏は映画製作会社スパイグラス・エンターテイメントを設立。MGMが破産すると、投資企業などからの支援を受け、2010年からMGM(Metro-Goldwyn-Mayer Inc.)の会長兼CEOに就任。2017年10月には契約を延長し、2022年まで同職を続けることが決定していました。

解任が発表されたのは3月19日で、この突然の解任理由は現時点で明らかにされていない模様ですが、既に取締役会は後任者の選定作業を開始しているとのことです。なお、本記事の投稿時点でMGM公式サイトには、会長兼CEOはゲイリー・バーバー氏であることが記載されています。

MGMは007次回作『Bond 25』の北米公開日を2019年11月8日と発表済みですが、その配給会社についてはまだ発表されていません。配給会社選定は会長であるバーバー氏が主導していた模様で、今回の解任劇が007映画の製作・配給活動に何らかの影響を与える可能性があるかもしれません。


3/20 追記
ゲイリー・バーバー氏が会長兼CEOを務めていた企業の正式名称は「Metro-Goldwyn-Mayer Inc.」で、略して「MGM Inc.」と表記する場合があります。同社の親会社で持株会社となるのが「MGM Holdings Inc.」。バーバー氏はこの持株会社では取締役会の一員となっていました。

Business Wire が掲載したプレスリリース(3月19日付)によると、ゲイリー・バーバー氏の解任を決定・発表したのは、MGM Holdings Inc. 取締役会の会長らだったようです。現地時間3月28日には2017年第4四半期の業績を発表する電話会議が開催される模様で、その際には『Bond 25』に関する何らかの情報が明らかになるかもしれません。


3/21 追記
MGM公式サイトの会社情報ページからゲイリー・バーバー氏についての記述が抹消されています。


3/21 追記
Deadline(3月20日付)は、ゲイリー・バーバー氏解任の背景を説明。MGM Holdings 取締役会の会長職に就いており同社筆頭株主の投資会社 Anchorage Capital Group でCEOも務めるケヴィン・ウルリッチ氏と、バーバー氏との間で、MGMの方向性に関する意見の相違があった模様。バーバー氏はMGMの売却を積極的に検討したかったようですが、ウルリッチ氏は反対の姿勢だったとのことです。また、ゲイリー・バーバー氏は Metro-Goldwyn-Mayer での会長兼CEO職だけでなく、MGM Holdings の取締役の座からも降ろされたらしく、MGMから完全に追放された形のようです。

DVD/ブルーレイを巡るMGM&FOXとユーザーの集団訴訟が和解に

JNDによると、MGMとFOXを相手取って起こされていた、映画007シリーズのDVD&ブルーレイに関する集団訴訟が和解することで合意に達しました。

この集団訴訟(クラス・アクション)は、米・ワシントン州に在住の女性が代表となり起こしていたもの。女性は007シリーズ製作50周年を記念して発売されたDVDボックス・セット『Bond 50』を購入。パッケージには「全てのボンド映画を史上初収録」との記載があり、シリーズ番外編であるパロディ版『007/カジノ・ロワイヤル』や『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の鑑賞も楽しみにしていたようですが、購入後に両作ともボックス・セットの中に含まれないことが判明し、誤解を招くマーケティング手法だったと憤慨。MGMと米20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント社を相手に、集団訴訟に踏み切っていたようです。

集団訴訟の原告の一員となるのは、以下のDVDまたはブルーレイ・ボックス・セット(商品番号省略)を米国内で2018年1月31日以前に購入した場合に限られます。
「Bond 50: Celebrating Five Decades of Bond 007」
「The James Bond Collection」
「The Ultimate James Bond Collection」

対象者は期限内に申請すれば、和解案に基づき『007/カジノ・ロワイヤル』(1967)と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のデジタル・コピーが貰えるとのこと。詳細はJNDによる和解特設サイト「James Bond Box Set Settlement」に記されています。