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映画『The Rhythm Section』はパラマウントが配給

Deadline(2017年8月16日付)によると、映画『The Rhythm Section』の配給は一部地域を除き、パラマウント・ピクチャーズが手がけるようです。

『The Rhythm Section』は007シリーズで知られるイオン・プロダクションが制作する、女性スパイを主人公にしたスリラー映画。主演はブレイク・ライヴリー、監督にリード・モラーノ。今秋から5カ国に渡って撮影予定で、モラーノ監督のSNSアカウントでは、スペインやアイルランドでロケハンをしている様子が伺えます。

イオン・プロダクションは007映画同様、『The Rhythm Section』のシリーズ化を視野に入れている模様で、本作がヒットすれば、マーク・バーネルの原作本が次々と映画化される可能性があります。

『Film Stars Don’t Die in Liverpool』 ソニー・クラシックスが北米配給権を取得

ソニー・ピクチャーズ・クラシックスは2017年8月7日、映画『Film Stars Don’t Die in Liverpool』の北米、東欧、ドイツ向けオールライツを取得したと発表しました。

『Film Stars Don’t Die in Liverpool』は、2017年トロント国際映画祭がプレミアとなります。劇場公開日は未発表。主演はアネット・ベニング、共演にジェイミー・ベルなど。監督は後に007シリーズ次回作『Bond 25』の監督候補との噂も流れたポール・マクギガン。プロデューサーはイオン・プロダクションのバーバラ・ブロッコリ。マイケル・G・ウィルソンはエグゼクティヴ・プロデューサーを務めます。

イオン・プロのスパイ映画『The Rhythm Section』 ソニー・ピクチャーズが配給か

2017年7月12日に発表された、イオン・プロダクション制作のスパイ・スリラー映画『The Rhythm Section』はソニー・ピクチャーズが配給するかもしれません。

この発表では、制作がイオン・プロ、出資企業が IM Global とされていましたが、配給会社には触れていませんでした。しかし、同作公式ウェブサイトのURLと目される「rhythmsectionmovie.com」はソニー・ピクチャーズ子会社が登録者となっており、7月17日現在、同サイトにアクセスすると、ソニー・ピクチャーズ公式サイトに自動転送される設定となっています。

イオンが女性版スパイ・スリラー映画『The Rhythm Section』を制作へ ブレイク・ライヴリー主演でシリーズ化も

Deadline(2017年7月12日付)によると、イオン・プロダクションが女性を主人公としたスパイ・スリラー映画『The Rhythm Section』を制作するようです。

主演は米女優のブレイク・ライヴリー。メガホンをとるのは女流監督リード・モラーノ。プロデューサーはイオン・プロのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリ。

原作はイギリスの作家マーク・バーネル著の『The Rhythm Section』(邦題『堕天使の報復』)。飛行機事故で家族を失ったステファニー・パトリックは、それが仕組まれた事件だったと知り、首謀者に復讐するため暗殺者となって立ち向かいます。

映画は2000年出版の原作を最新アレンジ。007シリーズよりもシリアスな作風で、ジェイソン・ボーンの様な作品に。撮影は2017年秋に開始。ロケ地はイギリス、アイルランド、スペイン、スイス、アメリカが予定されています。

ステファニーを主人公としたスリラーは『The Rhythm Section』から順に、『Chameleon』(邦題『素顔なき女豹』)、『Gemini』『The Third Woman』と計4作が出版済み。既にイオン・プロは複数の作品の映画化を計画中とのことで、第1作の成績が好調であれば、シリーズ化となる可能性があります。

出資は『Film Stars Don’t Die In Liverpool』でもイオン・プロと組んだ IM Global。配給会社や公開時期は未発表です。

イオン・プロダクションはジェームズ・ボンドが主人公の007シリーズ制作にほぼ特化した専門会社ですが、過去には『トゥモロー・ネバー・ダイ』(1997)でミシェル・ヨーが演じたウェイ・リンや、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)でハル・ベリーの演じたジンクスなどの女性キャラクターを主人公としたスピン・オフを企画。後者は脚本作成の段階まで進みましたが、いずれも実現しませんでした。

今回の『The Rhythm Section』は、スパイが登場するコメディ映画『腰抜けアフリカ博士』(1963)を除けば、イオン・プロが制作する非007のスパイ映画として初の作品となります。

なお、2009年にもイオン・プロは同じくマーク・バーネル原案の『Remote Control』映画制作を発表。ソニー・ピクチャーズが製作・配給予定でしたが、その後の進展は報じられていません。

ソニー・ピクチャーズの新会長兼CEOが決定

ソニー株式会社は2017年5月11日、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)の新しい会長兼CEOとして、Anthony Vinciquerra(アンソニー・ヴィンシクエラ)氏を発表しました。就任は6月1日。

アンソニー(トニー)・ヴィンシクエラ氏は現在、テキサス・パシフィック・グループ(2004年にソニーと共同でMGMを買収した投資会社)の上級アドバイザー。それ以前はフォックス・ネットワーク・グループの会長兼CEO職なども務めていました。

なお、前任者マイケル・リントン氏はソニーの米国法人SCAや、音楽を含めたエンタメ事業を統括するソニー・エンタテインメントのトップなども兼ねていましたが、ヴィンシクエラ氏はSPEで映画やテレビの職務に専念する模様です。


5/12 訂正:日本語の発表を受けて、Vinciquerra氏の表記を「ヴィンチクエラ」から「ヴィンシクエラ」に変更しました。

MGMとFoxに集団訴訟の危機 007映画DVDの購入者が米で提訴

The Hollywood Reporter(2017年4月7日付)によると、MGMと20世紀フォックスのホーム・エンターテイメント部門がアメリカでクラス・アクション(集団訴訟)の危機に直面しているようです。

ワシントン州在住の女性は映画007シリーズ製作50周年を記念してMGMがリリース(販売は委託されたフォックス)したDVDボックス・セット『Bond 50』を106.44ドルで購入。パッケージに「全てのボンド映画を史上初収録」の宣伝文句が書かれていましたが、『カジノ・ロワイヤル』(1967)と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』(1983)が含まれておらず失望。消費者に誤解を与える販売であったとして提訴。莫大な賠償金が発生しかねないクラス・アクションの形式をとっており、4月7日に連邦裁判所へ訴えが届いた模様です。

1967年版『カジノ・ロワイヤル』と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』はイオン・プロダクションやMGM(ユナイト)以外の会社が手掛けたもので、一般的にシリーズ番外編と見なされている作品。ただし、両作ともボックス・セットが発売された2012年以前にMGMがその配給権を獲得し個別にDVDをリリース済みで、権利的にはボックス・セットに含めることが可能だったと思われます。

MGM 2018年に映画10作を公開と発表も007次回作には触れず

MGMは2017年3月8日、投資家との電話会談を開催し2016年の業績を発表しました。

会談の中でMGMのゲイリー・バーバー会長兼CEOは今後の予定として、2018年に約10作品の映画をリリースすると公表。例として複数のタイトルや主演俳優名などを挙げましたが、007シリーズ次回作で第25弾となる『Bond 25』については何も語りませんでした。

007映画はMGMが所有する知的財産として最も価値があり、なおかつ相当な収益が確実に見込めるシリーズで、スタジオ側としては最大限に活用したい資源のはず。投資家に業績をアピールする場で『Bond 25』に触れなかった理由は分かりませんが、別の機会で改めて正式発表したかったのか、或いは2019年公開を想定しているのかもしれません。

なお、バーバー会長は2016年の時点で007映画を3、4年周期で製作したいとの意向を示しており、MGMがこの通りに動いているとすれば、『Bond 25』は2018年か2019年の公開となります。

MGM 中国企業が買収に向け交渉中

New York Post(2017年2月24日付)によると、MGMは同社の買収を希望する中国系企業と踏み込んだ交渉を進めているようです。

この中国企業の社名は不明ですが、同紙はMGM買収の為に新たなスキームで設立された企業体である可能性を指摘。ただし買収金額によっては、中国政府の規制を受ける場合がありそうです。

カーク・カーコリアン率いるMGMはユナイトを買収した1980年代に007映画の著作権を獲得しましたが、その後テッド・ターナー、ジャンカルロ・パレッティなどの実業家やソニー率いる企業連合などによる度々の買収・売却を経て破産状態に。現在のMGMは独立した企業ですが、事実上は投資企業らの管理下にあります。

映画007シリーズでは、これまで日本メーカーの様々な製品が登場。特にソニーがMGMと共同で製作を始めてからは、ソニー製品がスクリーンの随所に見られるようになりました。もし中国企業がMGMを買収すれば、ジェームズ・ボンドが幾つもの中国ブランドを使用する日がくるかもしれません。

イオン・プロ 映画『Nancy』を制作中

Variety(2017年2月6日付)によると、イオン・プロダクションは映画『Nancy』を制作中のようです。

『Nancy』はクリスティーナ・チェ監督の心理ドラマ。出演はアンドレア・ライズボロー、J・スミス=キャメロン、アン・ダウド、ジョン・レグイザモ、スティーヴ・ブシェミら。イオン・プロは制作会社の一社として参加しており、同社のマイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリらがエグゼクティヴ・プロデューサーを努めている模様。撮影は既にニュヨークで開始されたとのことです。

ソニー 映画事業のソニー・ピクチャーズ売却を検討中か

New York Post(2017年1月19日付)によると、ソニー株式会社はソニー・ピクチャーズエンタテインメント・インク(SPE)の売却を現実的に検討する段階へ入ったようです。

同紙では複数の情報筋から得た話として「すべての銀行が売却の提案をしている」などと伝えており、急遽来日してソニーへ提案書を出した投資銀行などもあるようです。買収側の企業名は挙がっていませんが、CBSは長年に渡ってSPEを狙っているとされており、近年ハリウッドへ進出している中国系企業もその競合相手になる可能性が。また、ソニーとしては現時点で売却の決定は下しておらず、8月に全米公開予定の映画『The Emoji Movie』の成績を見極めた上で最終的な判断をしたいようです。

一方で音楽分野を総括するソニー・ミュージックエンタテインメント・インク(SME)については、経営が順調であり、CBS・ソニー出身であるソニー株式会社の平井一夫社長はSMEを売却の対象外としている模様です。

米国法人であるSPEの事業は、主軸であるモーション・ピクチャー・グループ(コロンビア・ピクチャーズ、トライスター・ピクチャーズ、スクリーン・ジェムズ、ソニー・ピクチャーズアニメーションの各映画製作レーベルや、配給、ホーム・エンタテインメントなどの映画ビジネスを統括)、ソニー・ピクチャーズテレビジョン(テレビ番組の制作、配給、フォーマット販売など)、ソニー・ピクチャーズスタジオ(映画・テレビ番組の制作施設運営)などの部門に分かれています。

SPEの映画部門は世界興収11億ドルを突破した『007/スカイフォール』などのヒット作を放った影響で、2012年の北米市場シェアはメジャー6社中トップを記録。不振が続くエレクトロニクス部門を支援する役割も果たしてきました。しかし、近年はそのシェアも低下。2016年のシェアは5位で8%と低迷しています。

ソニーとってはエレキが本業本筋であり、SPEなどのエンタメ部門は副次的事業として捉え、特に日本国内ではこれを重要視しない向きもあります。SPEの売却は短期的にソニーへ利益をもたらし、このような見方をする株主・経営陣を満足させそうですが、エンタメ企業としての「SONY」の名はスクリーンやテレビ画面を通じてアメリカのみならず世界で30年近くかけて根ざしてきたもの。映画ビジネスからの撤退は、時に「本業」を支えてきた機能の一つを失うというだけでなく、中・長期的には「SONY」ブランドの求心力低下に繋がり、逆にネガティブな事態を導くことになるかもしれません。

なお、これまでダニエル・クレイグ主演の007シリーズ4作をMGMと共同製作・配給してきたソニー・ピクチャーズは『007/スペクター』後も次回作への意欲を示してきましたが、先日退任を表明したマイケル・リントン会長の後任者が未定になっており、売却の可能性で会社自体が揺れ動くとすれば、MGMとの交渉中断や断念もあり得そうです。