タグ別アーカイブ: 『スカイフォール』ロケ地情報

『007/スカイフォール』ロケ地情報#12 新MI6(エネルギー・気候変動省)

すべてが終り一人たたずむジェームズ・ボンド。『007/スカイフォール』エピローグのワン・シーンで、ボンドは新しいMI6オフィスの屋上から英国旗がはためくロンドンの街を見つめています。

撮影が行われたのはロンドンの官庁街ホワイトホールにあるエネルギー・気候変動省ビルの屋上。ロケハンを重ねたスタッフがこの象徴的なシーンにふさわしい、ということで選びました。ボンドの目の前に建っているのは国防省ビル(Old War Office Building)で、過去の作品にはMI6オフィスとして度々登場しています。

Mの執務室はスタジオで撮影されたようです。90年代よりMI6はモダンな内装になっていましたが、『007/スカイフォール』の最後には革張り風のドアなどクラシックなデザインが復活。Mから新しい指令を受けたボンドは「喜んで」次の任務に挑みます。

国防省ビルとボンドが見つめる屋上のユニオン・ジャック(中央)、
エネルギー・気候変動省ビル(左)

国防省ビル(左)、ボンドが立っていたエネルギー・気候変動省ビル(右)

エネルギー・気候変動省ビル正面

『007/スカイフォール』ロケ地情報#11 遺体安置所(旧王立海軍大学)

ユニオン・ジャックに包まれた8つの棺とM(ジュディ・デンチ)。『007/スカイフォール』に登場する遺体安置所のシーンは、世界遺産ともなっているグリニッジ地区(ロンドン南東部)にある旧王立海軍大学で撮影されました。その名の通り、1998年まではイギリス海軍の学校がこの地にありましたが、現在では替わりにグリニッジ大学などがテナントとして入っています。

ロケがあった部屋は敷地内の建物「King William Court」の「King William Undercroft」。グリニッジ大学のレストラン等として使われており通常は公開されていませんが、一般客でもグループ予約を入れると中で食事可能です。また、上の階にある見学自由の「Painted Hall」は「ヨーロッパ随一のダイニング・ホール」と言われ、荘厳な天井画を見ることができます。

このほか葬列シーンもグリニッジで撮影されましたが、全てカットされ本編には残っていません。

『007/オクトパシー』(1983)では、「King William Court」と隣接する「Queen Mary Court」入口がロシアの財宝保管庫入口として撮影されています。

旧王立海軍大学(現・グリニッジ大学)。
中央左は「Queen Mary Court」で右隣が「King William Court」

「King William Court」

撮影が行われた「King William Undercroft」外観

「Painted Hall」

『007/スカイフォール』ロケ地情報#10 ホワイトホール

脱線し向かってくる電車をかわしたジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)。外へ飛び出すのは実在するロンドン地下鉄ウエストミンスター駅出口からです。

出口前のストリート「ホワイトホール」はこの周辺を指す地域名でもあり、首相官邸、内閣府、国防省など、イギリス政府の中枢機関がホワイトホールには集中しています。『007/スカイフォール』ではホワイトホールの一部を封鎖。100台の車両と750人のエキストラが参加してロケが行われました。地下鉄を出 たボンドはこのホワイトホールを北(トラファルガー広場方面)に向けて走ります。

ボンドが飛び出すウエストミンスター駅出口

ウエストミンスター駅出口、後ろに国会議事堂

ボンドが走るホワイトホール

『007/スカイフォール』ロケ地情報#9 ロンドン地下鉄出口(ノーサンバーランド・アベニュー)

騒動を引き起こした地下鉄から抜け出すシルヴァ。仲間の車に乗り込んでMの元へ向かいます。

シルヴァ(ハビエル・バルデム)が地上に出てくるシーンが撮影されたのは、地下鉄エンバンクメント駅出口の近くでチャリング・クロス駅出口もあるノーサンバーランド・アベニュー。映画では 「London Underground」のロゴが付いた門から出ますが、これは撮影の為に付けられたようです。

他にも一瞬ですが、小売店が立ち並ぶエンバンクメント・プレイス、劇場の Playhouse Theatre などが映っています。このシーンの最後には『007/スカイフォール』の制作発表会も開かれたコリンシア・ホテル前(ストリート名:ホワイトホール・プレイス)を通って、シルヴァ一味はホワイトホール方面に車を走らせます。

ノーサンバーランド・アベニューのエンバンクメント・プレイス(左端はチャリング・クロス駅口)

ノーサンバーランド・アベニューのPlayhouse Theatre

コリンシア・ホテル

左側にシルヴァが出てくる門、右はコリンシア・ホテル

『007/スカイフォール』ロケ地情報#8 ロンドン地下鉄(チャリング・クロス駅)

逃走したシルヴァを追いかけ、ジェームズ・ボンドはロンドン地下鉄駅構内に入ります。実際のロケが行われたのはチャリング・クロス駅ですがシナリオ上はテンプル駅のため、撮影準備の際には駅の標識などが「Temple」に差し替えられたようです。チャリング・クロスは観光名所トラファルガー広場に近接し昼 夜多くの乗降客を抱える駅で、ベイカールーとノーザンの2路線が通っており、ロケには廃止され立ち入り禁止となっているジュビリー線のプラットホームなどが使用されました。

電車が脱線する危険なシーンは実物大の客車モデル2両(1両7トン)を制作し、ロンドン郊外にあるパインウッド・スタジオの「007ステージ」で10台のカメラを遠隔操作しながら撮影しています。パインウッド・スタジオにはこの他にもMI6バンカー、マカオのゴールデン・ドラゴン・カジノ、長崎の軍艦島をモデルにしたデッド・シティなど合計31のセットが作られました。

チャリング・クロス駅入口付近(写真の場所は映画に映っていません)

チャリング・クロス駅通路(写真の場所は映画に映っていません)

チャリング・クロス駅のエスカレーター(写真の場所は映画に映っていません)

チャリング・クロス駅のホーム(写真の場所は映画に映っていません)

『007/スカイフォール』ロケ地情報#7 マロリーのオフィス&公聴会会場

ロンドン地下鉄タワー・ヒル駅そばのトリニティー・スクエア通りに面したアパート/ホテル「10 Trinity Square」。この建物はMが訪問する情報安全保障委員会のガレス・マロリー(レイフ・ファインズ)委員長のオフィスとクレア・ドワー(ヘレン・マック ロリー)大臣らが出席する機密漏洩事件の公聴会会場がある政府施設という設定です。またシナリオ上の場所はホワイトホール地区(若しくはその近辺)になっ ているようです。

アパートとホテルが入っているビル「10 Trinity Square」

降車したMとタナーが入る正面玄関

ボンドが駆けつける通り(10 Trinity Square 右側=写真手前)

シルヴァが逃げる際に通る道(10 Trinity Square 裏手)

ボンドがMを連れ去る道(10 Trinity Square 裏手)

Mがマロリーのオフィスへ向かう途中に通るパーラメント・スクエア(国会議事堂前)

『007/スカイフォール』ロケ地情報#6 MI6へ向かうボンド

現役復帰することになったジェームズ・ボンド。様々なテストを受けるためにレンジローバーでMI6バンカー(シェルター)へ向かうシーンがあります。

実際に行われたロケでは、車はウォータールー・ブリッジを渡り、スミスフィールド・マーケットの前を走りながら、シティ・オブ・ロンドンの公営駐車場(映画ではMI6入口)に入ることになります。

ロケのあったウォータールー・ブリッジ

背景にも映る観覧車「ロンドン・アイ」とビッグ・ベン

ボンドが通るスミスフィールド・マーケット前

スミスフィールド・マーケット

駐車場入り口(設定上はMI6バンカーの入り口)

ロンドンの『007/スカイフォール』広告

10月23日の『007/スカイフォール』ロイヤル・ワールド・プレミア開催に続き、一般公開も始まったイギリスのロンドン。007のホームであるこの街では至るところで『007/スカイフォール』の広告を目にします。

ネオン・サインが有名なピカデリー・サーカスではコカコーラゼロとタイアップ。劇場街のレスター・スクエアではオデオンの壁に巨大看板。すぐそばにはロケ地ともなったナショナル・ギャラリー、チャリング・クロス駅、エンバンクメント駅前(製作発表会見のあったコリンシア・ホテル前)、エネルギー・気候変動省ビルなどがあり、『007/スカイフォール』の広告を取り付けた2階建てバスがこれらロケ・スポット周辺を走っています。前述の場所を全て歩いても所要時間は20分~30分程です。

St. Paul’s駅プラットホームの『007/スカイフォール』広告

チャリング・クロス駅プラットホームの広告

記者会見が行われ、後日周辺で撮影もあったコリンシア・ホテル前に停車中の2階建てバス

ナショナル・ギャラリー(トラファルガー広場)横を2台連続で走る『007/スカイフォール』広告付きの2階建てバス

ロケ地のエネルギー・気候変動省ビル(左端)を通りすぎた2階建てバス

イヴ版『007/スカイフォール』広告

シルヴァ版『007/スカイフォール』広告

サヴェリン版『007/スカイフォール』広告

女王陛下も訪れる007シリーズのプレミア会場として有名な映画館オデオン・レスター・スクエア

イギリス最大のスクリーン・サイズを誇るIMAXの巨大広告

ピカデリー・サーカスのコカコーラ・ゼロ&『007/スカイフォール』タイアップ広告

ヒースロー空港のオメガ・タイアップ壁面広告

『007/スカイフォール』ロケ地情報#5 上海ビル(The Broadgate Tower)

上海入りしたパトリス。空港で待ち構えていたボンドは彼の車を尾行し、高層ビルにたどり着きます。

このビルがあるのは上海ではなく、ロンドンのリバプール・ストリート駅近辺。撮影の際には上海のシーンに見せるためビル前に左ハンドルの車を配置したり、道路に中国風の塗装を施した他、ビルの 回転ドア上部にも中国語のサインが取り付けられました。ビルの名前は「The Broadgate Tower」で実際の高さは164メートルですが、CGでより高く見せているそうです。

『007/スカイフォール』ロケ地情報#4 MI6本部ビル

テムズ川沿いのミルバンクを走行中、MI6のシステムがハッキングされたことに気づいたMとビル・タナー。スピードを上げて本部へ向かいますが、ヴォクソール・ブリッジで足止めを食らっている間にMI6本部ビルは爆破されてしまいます。

イギリス秘密情報部などと訳されるMI6(Military Intelligence – section 6)は架空のスパイ、ジェームズ・ボンドが所属し勤務する実在の対外諜報機関で、公式にはSIS(Secret Intelligence Service)と呼ばれます。本部ビルはその地名(交差点名)から「ヴォクソール・クロス」との通称があり、これは『007/ダイ・アナザー・デイ』で架空のロンドン地下鉄駅の名称に採用されています。テムズ川に面したこのビルが竣工したのは1994年。翌年製作された『007/ゴールデンアイ』から 007シリーズに度々登場するようになりました。

『007/スカイフォール』の場合はCG合成ですが、『007/ワールド・イズ・ノッ ト・イナフ』(1999年)ではパインウッド・スタジオに作られた15メートル高のモデルを使って爆破シーンが撮影されています。2000年、ロシア製ロ ケット・ランチャーを使った攻撃を受け、外壁が損傷するという事件も実際に発生しました。

『007/スカイフォール』でジュディ・デンチ 演じるMI6長官のMが車から降りるのはヴォクソール・ブリッジ。撮影はこの橋の数車線を封鎖して行われました。この位置から眺めるビルは「裏」にあた り、橋を渡って左折するとようやく出入口が現れます。橋上から遠目で眺めるのとは反対に、「正面」側の歩道にまわると見上げる形になり、建蔽率も高い為か 相当の威圧感があります。しかしCIA本部が木々に囲まれ隔離された状態にあるのとは真逆で、MI6本部ビル周辺は一般住民が普通に通行したり、ジョギン グを楽しむ人も見られます。

11/7追記:プレス資料によると、『007/スカイフォール』でもパインウッド・スタジオに3分の1サイズのモデルを制作、クリス・コーボールドらが28個の爆発物を使用して爆破シーンを撮影したとのことで、最終的にこの実写映像をCGで編集したようです。

テムズ川対岸から見るMI6本部ビル

ヴォクソール・ブリッジから見たMI6本部ビル

ビル「正面」側

Mの車が走るミルバンク沿いに建つMI5本部が入ったビル(『007/スカイフォール』では映っていません)