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ソニー・ピクチャーズの新会長兼CEOが決定

ソニー株式会社は2017年5月11日、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(SPE)の新しい会長兼CEOとして、Anthony Vinciquerra(アンソニー・ヴィンシクエラ)氏を発表しました。就任は6月1日。

アンソニー(トニー)・ヴィンシクエラ氏は現在、テキサス・パシフィック・グループ(2004年にソニーと共同でMGMを買収した投資会社)の上級アドバイザー。それ以前はフォックス・ネットワーク・グループの会長兼CEO職なども務めていました。

なお、前任者マイケル・リントン氏はソニーの米国法人SCAや、音楽を含めたエンタメ事業を統括するソニー・エンタテインメントのトップなども兼ねていましたが、ヴィンシクエラ氏はSPEで映画やテレビの職務に専念する模様です。


5/12 訂正:日本語の発表を受けて、Vinciquerra氏の表記を「ヴィンチクエラ」から「ヴィンシクエラ」に変更しました。

『Bond 25』配給会社決定は数ヶ月後 ソニーがビデオでプレゼン実施

Deadline(2017年5月8日付)によると、MGMが『Bond 25』の配給会社を決定するにはまだ数ヶ月かかるようです。

同サイトはワーナー・ブラザースとソニー・ピクチャーズを有力視。ソニーの平井一夫社長が自らビデオ・プレゼンにジェームズ・ボンドの格好で登場したと伝えています。

最終的に配給会社が決まるのは数ヶ月後になる模様。なお、2011年4月にMGMがソニーと共同製作・配給契約を締結した際は、その1年半後に『007/スカイフォール』が公開されています。

また、ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの新CEOにはフォックス・ネットワーク・グループの元会長トニー・ヴィンチクエラが最有力候補の模様で、今週中か来週早々には発表が期待されているようです。

MGM 007次回作『Bond 25』配給を巡り5社と交渉中

The New York Times(2017年4月20日付)によると、MGMは007シリーズ次回作『Bond 25』の配給を希望する5社と交渉に入っているようです。

ダニエル・クレイグ主演の4作はソニー・ピクチャーズが007シリーズの権利を所有するMGMと契約し共同製作・配給を手がけました。しかし『007/スペクター』をもってソニーの契約は終了。ハリウッドの各社が007映画の配給に興味を示し、ソニーの後釜を狙って争奪戦となっていました。

関係筋の情報では、この争いに加わっているのは、ソニー・ピクチャーズ、ワーナー・ブラザース、ユニバーサル・ピクチャーズ、20世紀フォックスの老舗メジャー4社と新興企業アンナプルナ。パラマウントとディズニーは入っていないそうです。

4月18日には、再契約を願うソニー社長兼CEOの平井一夫氏ら同社首脳陣が『007/ドクター・ノオ』のセットを再現したスタジオに登場、MGMとイオン・プロに対してプレゼンを実施したとのこと。

なお、MGMが前回ソニーと更新した際に結んだのは『007/スカイフォール』と『007/スペクター』の2本契約でしたが、MGMが今回対象としているのは『Bond 25』の1本だけの模様です。

また、ダニエル・クレイグが続投するかは決まっていないとのことです。

ソニー 映画事業のソニー・ピクチャーズ売却を検討中か

New York Post(2017年1月19日付)によると、ソニー株式会社はソニー・ピクチャーズエンタテインメント・インク(SPE)の売却を現実的に検討する段階へ入ったようです。

同紙では複数の情報筋から得た話として「すべての銀行が売却の提案をしている」などと伝えており、急遽来日してソニーへ提案書を出した投資銀行などもあるようです。買収側の企業名は挙がっていませんが、CBSは長年に渡ってSPEを狙っているとされており、近年ハリウッドへ進出している中国系企業もその競合相手になる可能性が。また、ソニーとしては現時点で売却の決定は下しておらず、8月に全米公開予定の映画『The Emoji Movie』の成績を見極めた上で最終的な判断をしたいようです。

一方で音楽分野を総括するソニー・ミュージックエンタテインメント・インク(SME)については、経営が順調であり、CBS・ソニー出身であるソニー株式会社の平井一夫社長はSMEを売却の対象外としている模様です。

米国法人であるSPEの事業は、主軸であるモーション・ピクチャー・グループ(コロンビア・ピクチャーズ、トライスター・ピクチャーズ、スクリーン・ジェムズ、ソニー・ピクチャーズアニメーションの各映画製作レーベルや、配給、ホーム・エンタテインメントなどの映画ビジネスを統括)、ソニー・ピクチャーズテレビジョン(テレビ番組の制作、配給、フォーマット販売など)、ソニー・ピクチャーズスタジオ(映画・テレビ番組の制作施設運営)などの部門に分かれています。

SPEの映画部門は世界興収11億ドルを突破した『007/スカイフォール』などのヒット作を放った影響で、2012年の北米市場シェアはメジャー6社中トップを記録。不振が続くエレクトロニクス部門を支援する役割も果たしてきました。しかし、近年はそのシェアも低下。2016年のシェアは5位で8%と低迷しています。

ソニーとってはエレキが本業本筋であり、SPEなどのエンタメ部門は副次的事業として捉え、特に日本国内ではこれを重要視しない向きもあります。SPEの売却は短期的にソニーへ利益をもたらし、このような見方をする株主・経営陣を満足させそうですが、エンタメ企業としての「SONY」の名はスクリーンやテレビ画面を通じてアメリカのみならず世界で30年近くかけて根ざしてきたもの。映画ビジネスからの撤退は、時に「本業」を支えてきた機能の一つを失うというだけでなく、中・長期的には「SONY」ブランドの求心力低下に繋がり、逆にネガティブな事態を導くことになるかもしれません。

なお、これまでダニエル・クレイグ主演の007シリーズ4作をMGMと共同製作・配給してきたソニー・ピクチャーズは『007/スペクター』後も次回作への意欲を示してきましたが、先日退任を表明したマイケル・リントン会長の後任者が未定になっており、売却の可能性で会社自体が揺れ動くとすれば、MGMとの交渉中断や断念もあり得そうです。

ソニー・ピクチャーズ会長兼CEOのマイケル・リントン氏が退任へ

ソニー株式会社は2017年1月14日、マイケル・リントン氏がソニー株式会社の執行役とソニー・エンタテインメントのCEOを2月2日付で退任すると発表しました。

マイケル・リントン氏はソニー・ピクチャーズの会長兼CEOとして、ダニエル・クレイグ主演の007シリーズ4作の製作に携わっており、2012年からはソニー・エンタテインメント(米国に本社を置くソニー・ピクチャーズエンタテインメント、ソニー・ミュージックエンタテインメント、ソニー/ATVミュージックパブリッシングの各エンタメ事業社を統括するソニー子会社)のCEOを兼任するほか、ソニー・コーポレーション・オブ・アメリカのCEOも務めてきましたが、これら全ての職から退くようです。

リントン氏の後任は未定。同氏は今後半年間ソニーに残り、ソニー株式会社社長兼CEOの平井一夫氏と共に後任の人選にあたるとのことで、その間は平井氏がソニー・エンタテインメントの会長兼共同CEOを務めます。

ソニー・ピクチャーズはユナイテッド・アーチスツ出身のジョン・キャリー氏がCEOを務めていた90年代から007シリーズ製作を計画。2006年からはキャリー氏の跡を継いだエイミー・パスカル氏とマイケル・リントン両氏が実際にMGMと007映画の共同製作を行ってきました。しかし、リントン氏の退任によって、007製作に関わった経験のあるソニー・ピクチャーズのトップはすべて同社から姿を消すことになります。なお、MGMは現時点で007作品の製作・配給パートナーを決めていない模様で、リントン氏の退任はMGM側の選定プロセスに何らかの影響を及ぼすかもしれません。

007シリーズ配給会社は未定 ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長インタビュー

Deadline(2016年10月5日付)は、ソニー・ピクチャーズ映画部門会長トム・ロスマンとのインタビューを掲載しています。

この中で、ロスマン会長は時期007映画の配給に関するソニーの動きを尋ねられますが、直接的な返答を避けました。しかし、MGM側との交渉はまだ進んでいない模様です。

Deadlineでは、ソニーが007シリーズの配給を今後も狙っているのは明らかだとし、先日発表された同社と中国ワンダ・グループとの提携(作品毎の出資・マーケティング協力等)が、MGMへのセールス・ポイントになると見ているようです。

ソニー・ピクチャーズのトム・ロスマン会長 MGMとの007シリーズ配給交渉は「未だ始まっていない」

The Hollywood Reporter(2016年6月23日付)は、ソニー・ピクチャーズ映画部門のトム・ロスマン会長とのインタビューを掲載しています。

この中で、007映画次回作配給について、MGMとの交渉の進捗状況を尋ねられたロスマン会長。007シリーズ配給の継続には強い興味を持っているとし、これまで4作を手がけた経験があることから、ソニーは同社の後釜を狙うライバル社に比べて有利な立場にあるとの考えを示しました。しかし、「交渉は未だ始まっていない」と明かしています。

なお、MGMは2016年3月の投資家との会談で、007シリーズ配給を希望しているメジャー各社とはすべて会ったと発言。その上で、配給会社決定は当面先になることを示唆しており、次回作『Bond 25』の公開は2018年か2019年を目指している模様です。

ソニーは当初、『007/カジノ・ロワイヤル』と『007/慰めの報酬』をMGMと共同で製作・配給。その後、契約を更新して『007/スカイフォール』、『007/スペクター』もリリース。この間、制作会社イオン・プロダクションとも良好な信頼関係を築き上げ、イオンが制作する非007映画である『チキ・チキ・バン・バン』(リメイク)、『Remote Control』、『No Place to Hide』の配給も全てソニーの担当になっていました。

しかし、ダニエル・クレイグの007シリーズをMGM・イオンと共に成功へ導いた立役者でロスマン会長の前任者エイミー・パスカル氏は2015年にソニー・ピクチャーズを去っており、最近ではパスカル氏の下で社長職を務めていたダグ・ベルグラッド氏の退任も決定するなど、MGMやイオン側との人的なコネクションが弱まっている可能性が。ソニーは希望通り007シリーズを取り戻すことができるのか、見通しは不透明です。