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ダニー・ボイル監督 『Bond 25』内容は小説『ロシアから愛をこめて』を目指していた?

ダニー・ボイル監督は007シリーズ第25作『Bond 25』で、小説『ロシアから愛をこめて』のプロットの一部を組み込んだストーリーを目指していた可能性があります。

The Playlist(2019年7月3日付)は、『Bond 25』監督を降板したダニー・ボイルとのインタビューを掲載。

この中でボイルは、少年の頃からイアン・フレミングの原作小説の熱狂的なファンだったことをコメント。何もないような小さな町で育ちカトリック・スクールに通っていたボイルにとって、セックスとバイオレンスに満ちた007小説は救いでもあったようです。

一番好きなイアン・フレミングの小説は何かと尋ねられると、ボイルは『ロシアから愛をこめて』だと即答。

映画シリーズも全作鑑賞しており楽しんだそうですが、本当に好きなのは原作の方だとのこと。『Bond 25』でも、原作好きのボイルの考えを反映させた企画を話し合っていたそうです。

ここでは『Bond 25』のストーリー内容について具体的に触れなかったようですが、同作はロシアを敵とする現代版冷戦がテーマで、ボンドが死ぬ筋書きとの有力な噂は流れていました。

ボイルの愛読書『ロシアから愛をこめて』では、冷戦下のイギリスとロシアの対立軸を描く物語が展開。エンディングは、スメルシュのローザ・クレッブがジェームズ・ボンドを攻撃。映画『007/ロシアより愛をこめて』ではハッピー・エンドになりますが、原作のボンドは倒れこんで息も絶え絶えの状態になり、読者に死を連想させる場面で終わっています。

ダニー・ボイル監督 『Bond 25』辞任で傷心

The Guardian(2019年6月21日付)は、ダニー・ボイルとのインタビューを掲載しています。

自分や脚本家ジョン・ホッジの仕事をプロデューサーらが気に入ってくれず、『Bond 25』の監督から辞任することにしたと語ったボイル。自分たちは上手くやっていたという自信は今でもあるそうです。

007映画は監督のものではなく、プロデューサーの権限が強いことを指摘されると、最終的にはそれを学ぶことになったとボイルは同意。恋愛話に例えながら、心を開いて前向きに進むことも必要で、そのために心が傷つくことがあるとも指摘。ただし、撮影開始前に監督を辞任しても、十分な報酬と手当を受けたようです。ボイルは、最初に監督を断るべきだったのか、就任後に降りた現状が良かったのか、悩ましい問題だとしました。

5月に映画『ハイ・ライフ』を観ていたボイルは、ロバート・パティンソンが次のジェームズ・ボンドになるべきだと思ったのだとか。ボイルの傷はまだ完全には癒えていない様子です。

ダニー・ボイル 007は「プロデューサーの映画」

ITV News(2019年6月17日付)は、『Bond 25』の監督を降板したダニー・ボイルとのインタビューを掲載しています。

ビートルズが人々の記憶から消え去った世界を描く映画『イエスタデイ』の英国公開を直前に控えたダニー・ボイル監督。ビートルズ映画の次にボンド映画を手がけられたら素晴らしかったと語り、『Bond 25』降板に後悔の念を滲ませています。

そして、007映画は「実質的にプロデューサーの映画といえるだろう」と、プロデューサーの権限が強いことを指摘。脚本を作るには協調が必要だとも語ったようです。

ボイル監督は盟友ジョン・ホッジに『Bond 25』の脚本を依頼。プロデューサーはその結果に満足できず、別の脚本家に修正を依頼しようとしたところ、ボイルが反発し、監督を降板しています。


6/19追記
Metro.co.uk(6月18日付)とのインタビューに、ダニー・ボイルは『Bond 25』で懲りたとし、大作のシリーズ映画はもうやらないと語ったようです。

『Bond 25』はダニエル・クレイグ最終作か バーバラ・ブロッコリ語る

Daily Mail Online(2019年4月26日付)は、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリとのインタビュー記事を掲載しています。

執筆者は007映画の独占スクープを数々放っているBaz Bamigboye氏。『Bond 25』の制作発表が行われた直後のジャマイカのゴールデンアイで二人に話を聞いています。

ブロッコリの話では、MeToo運動は007映画にも影響を及ぼしており、『Bond 25』はMeTooに対応した内容とのこと。ウィルソンは、元々007映画は時代に則してきた旨も語っています。一方で、ブロッコリは女性ジェームズ・ボンドを登場させるつもりはない事を強調。

『Bond 25』はクレイグのボンド最終作かとの問いに、ブロッコリは「彼はこれが最後の007映画と言ってる。残念ながら」と発言。今は『Bond 25』制作に集中しているところで、クレイグ後のことは全く考えられないらしく、戻ってくれるのなら嬉しいともコメント。プロデューサーとしては諦め切れていない様子です。

また、『Bond 25』に出演するラッシャーナ・リンチの役名はNomiで、非常に重要な役柄とのこと。アナ・デ・アルマスが演じるPaloma役はボンドの進む道を手助けするそうです。

ボンドの死を巡って揉めたことがダニー・ボイル監督の降板原因かと尋ねられると、ブロッコリは、ゴシップや噂についてはコメントできないと返答しています。


4/26追記:Daily Mail記事中の役名が修正されたため、本記事も同様に修正しました。

ダニー・ボイル版『Bond 25』はユーモアが強すぎた?

The Playlist(2019年4月14日付)によると、降板したダニー・ボイル監督の『Bond 25』脚本は、ユーモア色が濃い内容だったそうです。

ダニエル・クレイグやプロデューサーらは、ダニー・ボイル&ジョン・ホッジ版の脚本を「ユーモラス過ぎる」と判断。特にクレイグは、007映画が『キングスマン』化したと評価されることを恐れたとのこと。

同サイトは、フィービー・ウォーラー=ブリッジが脚本リライトに起用された理由はユーモアを加えるためと報じられていることを皮肉だと指摘しつつ、フィービーが脚本を書いたスパイ・スリラー且つブラック・コメディの『キリング・イヴ/Killing Eve』が示したスタイルこそ、クレイグの求めていたものではないかと記しています。

The Playlistはキャリー・フクナガ監督参加後の『Bond 25』脚本内容にある程度アクセスできた模様で、以前の記事ではそのエンディングについても触れており、スコット・Z・バーンズがリライトに参加したことを他メディアに先駆けて報道していました。

ダニー・ボイル 『Bond 25』降板は「非常に残念」

イギリスの映画雑誌Empire(2019年5月号、3月21日発売)は、007シリーズ第25作『Bond 25』の監督を辞任したダニー・ボイルとのインタビューを掲載しています。

この中でボイルは辞任理由を説明。脚本家のジョン・ホッジと組み、作業は非常に上手く運んだそうですが、脚本の完成には至らなかったとのこと。内容には自信があった様子で、完成すれば素晴らしい出来になっていた可能性を語りました。

しかし、制作側は満足しなかったらしく、別の脚本家の参加を求めてきたのだそう。仕事に自信をもち、自分の選んだパートーナーとの関係を重要視したボイルは、制作側と袂を分かつ決断を下したそうです。

ボイルは、ホッジと作業した脚本は本当に素晴らしく降板は非常に残念、とも語った模様で、後悔の念が伺えます。

新監督に就任したキャリー・ジョージ・フクナガからは温かいメッセージが届き、祝辞を返したとのこと。

ボイル&ホッジ版『Bond 25』がどんな内容だったかについては明かしたくない様子。フクナガ監督がホッジ脚本の一部を採用する場合を考え、配慮したようです。

参照:Express.co.uk(2019年3月20日付)

ジャマイカで『Bond 25』撮影へ

Daily Mail Online(2019年3月8日付)によると、映画007シリーズ次回作『Bond 25』はジャマイカで撮影されるようです。

かつて、ジャマイカには原作者イアン・フレミングの家「ゴールデンアイ」があり、007小説もこの地で誕生しました。映画シリーズ第1作『007/ドクター・ノオ』(1962)や『007/死ぬのは奴らだ』(1973)のロケ地でもあり、007シリーズには関係の深い国です。

また、以前から報道されていたノルウェーの凍った湖で撮影されるシーンは『Bond 25』のプレタイトル・シークエンスで使われるそうで、キャリー・ジョージ・フクナガ監督が間もなく現地入りし、氷が溶ける前に撮影を終える模様。なお、ダニー・ボイル監督の就任中は、カナダの湖で撮影する計画があったようです。

『Bond 25』脚本修正にスコット・Z・バーンズ 撮影開始が延期か

The Playlist(2019年2月16日付)は、映画007シリーズ次回作『Bond 25』の脚本に纏わる興味深い話を伝えています。

先日、『Bond 25』公開日は2020年2月から同年4月へ変更と公式発表されましたが、実は撮影開始日も当初予定の2019年3月4日から4月に延期となるそうです。この背景には脚本の問題がある模様。

『Bond 25』脚本に関わった人物としてこれまで伝えられているのは、ジョン・ローガン、ニール・パーヴィス&ロバート・ウェイド、ダニー・ボイルとジョン・ホッジ、キャリー・ジョージ・フクナガ、ポール・ハギス。

ローガンは2012年の時点で2部作構想の『Bond 24』と『Bond 25』の脚本作成に入っていることをMGM会長が明かしていました。しかし2部作構想は破棄され、ローガンも離脱。仕切り直しでニール・パーヴィス&ロバート・ウェイドが参加。この時点で監督は未就任でしたがボイルに決定すると、ジョン・ホッジへバトンタッチ。ボイルとホッジが降板すると、パーヴィス&ウェイドが呼び戻され、その後に脚本家としても知られるフクナガが新監督に就任し修正に参加していたようです。

ボイル降板後に加わったとされるハギスのリライトについてThe Playlistは、使われた形跡は見られないとしています。

また同サイトは、最新版脚本のエンディングを聞かされたのだそう。この内容をふまえると、ダニー・ボイル監督がボンドを死なせようとし、ダニエル・クレイグと衝突したとされる噂にはある程度の信憑性がある、としています。

なお、最初にボンドの生死をめぐるトラブルを報じたThe Sunの記事では、ボンドを殺そうとしているのがクレイグで、ボイルがこれに反対したことになっていました。いずれにしても、ボンドの最期を何らかの形で描くエンディングが、フクナガ監督就任後も残っていたことになります。

最終的に、脚本修正に呼ぼれたのは、スコット・Z・バーンズ。『ボーン・アルティメイタム』や、複数のスティーヴン・ソダーバーグ監督作品などを担当し、監督やプロデューサーとしても活躍しています。ハリウッドでトラブルが生じた際、真っ先に救援を頼み込む相手がバーンズとのことで、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『オーシャンズ12』などもリライトしたそうです。

イオン・プロ側は、過去作でもスコット・Z・バーンズを口説いていたそうですが、スケジュールが合わなかったとのこと。『Bond 25』でも数ヶ月に渡ってバーンズと交渉していたようで、サンダンス映画祭が終わり彼のスケジュールが空いた最近になってようやく参加が決まった模様。バーンズは現在ロンドンに滞在、少なくとも4週間をかけて『Bond 25』の脚本修正に取り掛かる、とのことです。


2/17追記:スコット・Z・バーンズは全面的な見直しを任されている模様で、これまでのバージョンとはかなり異なる脚本に仕上がる可能性があるようです。

ダニー・ボイル 『Bond 25』監督辞任について「喜んで語りたい」

ダニー・ボイルは2018年10月5日、8月の『Bond 25』監督辞任発表以降、初めて複数のメディアの前に姿を見せました。

ボイルはイギリス・ケント州フォークストーンのビーチで「Pages of the Sea」計画を発表。これは第一次世界大戦の休戦から100周年となる2018年11月11日に催される戦没者追悼記念行事の一環。当日はイギリス各地のビーチに住民が集結、砂の上にサンド・ペインティングで戦没者を描き、波で消え去る様を見守り最後の別れを告げます。

『Bond 25』辞任によってこの計画の準備に余裕が生じたかとの問いには「確かに助かった」とコメント。ボイルは『Bond 25』監督辞任が発表される前から、記念行事に参加する予定のあることが報道されていました。

また、『Bond 25』で具体的に何が起きたのかと尋ねた記者に対し、ボイルは「ボンドのことは喜んで話がしたい」としながらも「今日は適切ではない」と返答。今はフィクションのヒーローでなく、本当のヒーローを称える行事について語りたい旨を話しました。

いずれは、ダニー・ボイルが監督辞任劇を自身の言葉で語ってくれる日が来そうです。


参照:
iNews
Independent.ie (AP)
Channel 4 News

『Bond 25』新監督候補にバート・レイトンとS・J・クラークソン

Variety(2018年9月5日付)によると、ダニー・ボイル降板後の『Bond 25』新監督候補として、新たにバート・レイトンとS・J・クラークソンが検討されているようです。

バート・レイトンがこれまでに手がけた劇場作品は『The Imposter』と『American Animals』のみ。イギリスの新鋭監督です。

S・J・クラークソンもイギリス出身。テレビ・ドラマの監督として経験が豊富。次のプロジェクトは劇場映画デビュー作となる『スター・トレック4』。彼女が『Bond 25』の監督に決まれば、007シリーズ初の女性監督就任となります。

以上の二人はまだプロデューサーと面談しておらず、ミーティング日を調整中のようです。

以前から報じられているヤン・ドマンジュもまだ候補者リストに含まれているとのこと。ミーティングは済ませたようですが、MGMとイオン・プロダクションは、彼の最新作『White Boy Rick』をこれから視聴した上で、決断を下したい模様です。

なお、ダニエル・クレイグはライアン・ジョンソン監督の映画『Knives Out』への出演が決定し、2018年11月に撮影に入ることが先日報道されました。しかし『Bond 25』の制作スケジュールには影響しないとの情報があるそうで、『Knives Out』でのクレイグのシーンは短期間で撮影を終える可能性があります。