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ボンドとヴェスパーの『007/カジノ・ロワイヤル』ヨットが売り出し中

映画007シリーズ第21作『007/カジノ・ロワイヤル』(2006)のベネチア・シーンで使用されたセーリング・ヨット「Spirit 54’ Soufrière」が売りに出されています(2015年10月21日現在)。

カナル・グランデの Spirit 54(写真はクリックで拡大)

全長54フィートのこの帆船は、イギリスのヨット・メーカー Spirit Yachts 社がイオン・プロダクションの依頼を受けて『007/カジノ・ロワイヤル』の為に製造、貸し出したもの。ベネチアでは、カナル・グランデのリアルト橋からアッカデーミア橋の間をジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)とヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)が航行。ボンドがヨットの上からMに電話する場面はホテル・チプリアーニのレストラン Cip’s Club 横で撮影されました。

カナル・グランデは帆船の通行が禁止されている運河ですが、『007/カジノ・ロワイヤル』の為に当局が特別許可を出しており、これは過去300年間で初めての事です。なお、上空のヘリから撮影された遠景ショットでは、Spirit Yachts 経営者家族がダニエル・クレイグとエヴァ・グリーンのダブルを務めています。

『カジノ・ロワイヤル』 ベネチア・ロケ 5

『007/カジノ・ロワイヤル』イタリア・ロケ最終日となった6月9日(金)の朝は、観光名所アカデミア橋のたもとにあるピザーニ宮殿(現在は音楽学校 Conservatorio di Musica Benedetto Marcello)付近が舞台となりました。

その後、撮影隊はサン・マルコ広場のそばを流れるオルセオロ運河へと移動します。土産物店が建ち並ぶオルセオロ通りは非常に狭く、たくさんの観光客がダニエル・クレイグからほんの3、4メートルしか離れていないところを歩いていましたが、混乱はありませんでした。

夕 方、約一週間に及んだベネチアの撮影が終わります。記念写真を撮るスタッフの顔には笑みがこぼれ、イタリアでのクランク・アップを祝っていました。ベネチ ア・ロケはイギリス、イタリア、そしてチェコからのスタッフが参加する大掛かりなものになりましたが、スケジュールを順調にこなせたようです。

 

 

 

 

写真(左): 音楽学校前の広場
写真(右): オルセオロ通り

『カジノ・ロワイヤル』 ベネチア・ロケ 4

6月8日(木)。『007/カジノ・ロワイヤル』の撮影が行なわれたのは、ベネチアのサン・バルナバ広場です。教会や細い運河のあるこじんまりとしたこの広場は、007ファンで知られるスティーヴン・スピルバーグ監督の『インディー・ジョーンズ/最後の聖戦』ロケ地でもあります。

「Z」マークのキャップを被った撮影監督のフィル・メヒューはしきりに空を見上げ、太陽が雲から姿を現すのを待って、フィルムをまわし始めます。

ヴェスパー・リンドを演じるエヴァ・グリーンとジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグは個別に演技を行い、一方はその間、暇な時間をつぶします。ここでもダニエル・クレイグはペーパーバックを読んでいました。

広場にあるオープン・カフェ Hausbrandt はほぼ普段の状態で撮影に使用され、終了後には休憩をとるスタッフの姿も見えました。

この場所から僅か数十歩先の大運河沿いに建つ宮殿「カ・レッツォーニコ」2階にある広間は『007/ムーンレイカー』でドラックスの書斎として登場しています。

夕方、再びスタッフは大運河へ。最初にエヴァ・グリーンが単独でヨットに乗り込み、その次にダニエル・クレイグのみのクローズ・アップを行いました。リアルト橋から離れた場所(船着場 S. Silvestro から S. Angelo の間)のため、周囲に気づかれることもほとんどなく、ひっそりと撮影されていました。

 

 

 

 

写真: サン・バルナバ広場

 

『カジノ・ロワイヤル』 ベネチア・ロケ 3

6月7日(水)朝。ジェームズ・ボンド役のダニエル・クレイグ、エヴァ・グリーンらは大運河(Canal Grande)に面した市場に。ここでは魚と野菜・果物が扱われています。マーティン・キャンベル監督やフィル・メヒュー撮影監督は同じモーターボートに乗り、大運河上から活気ある市場をフィルムに収めていました。

午後、大運河に架かるリアルト橋の袂にヨットが現れます。乗っているのは数名のスタッフ、そしてダニエル・クレイグとエヴァ・グリーン。キャンベル監督らは Ristorante Al Carbon の対岸で設営。

撮影されたのはリアルト橋とアカデミア橋の間(正確にはヴァポレットと呼ばれる水上バスの船着場 Rialto から S. Angelo のあたり)を航行する場面です。

大運河ではこの日もヴァポレットや水上タクシー、観光客を乗せたゴンドラなどが頻繁に行き交っていましたが、撮影を開始する度に警察が警笛を鳴らし、船をせき止めていました。

待機中のダニエル・クレイグは読書、間食、スタッフのカメラを手にするなどして時間をつぶしていました。エヴァ・グリーンはヨット上でソニー製品を使っていましたが、プロダクト・プレイスメントの一環かもしれません。

リアルト橋やその周辺は人気の観光名所で、前日のサン・マルコ広場のように大勢の見物人が集まり、ロケの様子は通信社によって世界中に配信されました。

 

 

 

 

写真(左): 市場
写真(右): リアルト橋

『カジノ・ロワイヤル』 ベネチア・ロケ 2

6月6日(火)の『007/カジノ・ロワイヤル』撮影場所はベネチアで最も有名な観光スポットの一つ、サン・マルコ広場です。

ここは『007/ムーンレイカー』(1979)の舞台でもあり、同広場の奥にはロジャー・ムーアが演じるジェームズ・ボンドの訪れたガラス工芸品店 Venini が今なお残っています。

今 回はサン・マルコ広場のツーリスト・オフィス近くに新ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグが登場。同じ動作が何度も繰り返し撮られていました。その後は広場内のコッレール博物館下にある旧イタリア商業銀行(撮影中は別の銀行のロゴに変更)へ移動。騒がしい大勢の見物客とは対照的に、ダニエル・クレイグ は真剣な表情で演技を続けていました。

また、この日は地元エキストラ数百人が参加、ベネチアを訪れる観光客を演じていました。エキストラ はスタッフの “Background !” の掛け声でサン・マルコ広場を一斉に、無秩序に歩き出します。一般人から明確に隔離することなく自然な状態でロケが行われたため、事情を知らない本物の観光客がエキストラに紛れて歩くところをスタッフに制止されたり、セットの出店で買い物をしようとして断られる場面が見られました。

ボンド・ガールのヴェスパー・リンドを演じるエヴァ・グリーンも後になって参加しますが、夕方から小雨が降りだし、パパラッチ風カメラマンらが執拗にエヴァ・グリーンを狙うなどしたため、撮影に若干の支障がでた様子です。

写真(左): サン・マルコ広場
写真(右): サン・マルコ広場のツーリスト・オフィス前

『カジノ・ロワイヤル』 ベネチア・ロケ 1

『007/カジノ・ロワイヤル』撮影第1班はチェコ、バハマに続きイタリアはコモでの撮影を終え、6月にベネチア入りしました。

6月5日(月)は本島から離れたジュデッカ島のホテル・チプリアーニ & パラッツォ・ヴェンドラミンにあるレストラン Cip’s Club 前にスタッフが集結。観光ルートから外れているため周辺には観光客の姿もなく、静かな環境の中で撮影が行われていました。緊迫する撮影の合間、ダニエル・クレイグはプロデューサーと談笑するなど、余裕の姿を見せていました。

  Cip’s Club