タグ別アーカイブ: 20世紀FOX

DVD/ブルーレイを巡るMGM&FOXとユーザーの集団訴訟が和解に

JNDによると、MGMとFOXを相手取って起こされていた、映画007シリーズのDVD&ブルーレイに関する集団訴訟が和解することで合意に達しました。

この集団訴訟(クラス・アクション)は、米・ワシントン州に在住の女性が代表となり起こしていたもの。女性は007シリーズ製作50周年を記念して発売されたDVDボックス・セット『Bond 50』を購入。パッケージには「全てのボンド映画を史上初収録」との記載があり、シリーズ番外編であるパロディ版『007/カジノ・ロワイヤル』や『ネバーセイ・ネバーアゲイン』の鑑賞も楽しみにしていたようですが、購入後に両作ともボックス・セットの中に含まれないことが判明し、誤解を招くマーケティング手法だったと憤慨。MGMと米20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント社を相手に、集団訴訟に踏み切っていたようです。

集団訴訟の原告の一員となるのは、以下のDVDまたはブルーレイ・ボックス・セット(商品番号省略)を米国内で2018年1月31日以前に購入した場合に限られます。
「Bond 50: Celebrating Five Decades of Bond 007」
「The James Bond Collection」
「The Ultimate James Bond Collection」

対象者は期限内に申請すれば、和解案に基づき『007/カジノ・ロワイヤル』(1967)と『ネバーセイ・ネバーアゲイン』のデジタル・コピーが貰えるとのこと。詳細はJNDによる和解特設サイト「James Bond Box Set Settlement」に記されています。

20世紀FOX 007映画配給権の争奪戦から離脱か

The Hollywood Reporter(2018年2月13日付)によると、20世紀フォックスはケネス・ブラナーが監督する映画『Death on the Nile』の北米公開日を2019年11月8日に決めたようです。

この日は既にMGMが007シリーズ次回作『Bond 25』の北米公開日として発表済み。同日に大作映画2本をリリースすることは一般的に考えられず、MGM側の予定にこのまま変更が無いとすれば、フォックスが『Bond 25』を北米で配給する可能性は消滅したと言えそうです。また、北米で対決姿勢を示すフォックスが『Bond 25』を海外配給する可能性も低いと思われます。フォックスは、The New York Times などによって、配給会社の候補として報道されていました。

昨年11月には、『Bond 25』の劇場配給会社は北米がMGM(の委託を受けたアンナプルナ)、海外はワーナー、ソニー、ユニバーサルが有力との報道も。この他、IT企業のアップルやアマゾンも候補者として挙がっています。

ディズニー 20世紀FOX映画の買収で合意

ザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーは2017年12月14日、21世紀フォックスが所有する一部事業の買収を発表しました。買収にかかる総額は約661億ドル。

買収対象となる主だった21世紀フォックス傘下企業は、映画の製作配給などを行う「20世紀フォックス映画」や、テレビ番組制作会社「20世紀フォックステレビジョン」の他、米国内ケーブル・ネットワーク、海外の放送局など。ウォルト・ディズニー・カンパニーは、メジャー映画会社のウォルト・ディズニー・スタジオを所有していますが、更にもう一つのメジャーを抱えることで、ハリウッドに大きな変革をもたらすことになります。

なおフォックスの買収は、ユニバーサル・ピクチャーズを傘下に持つコムキャストや、ソニー・ピクチャーズも一時期検討していたようです。

今回は同業者間での大型買収となるため、今後は当局からの承認を得られるか否かが焦点になると思われます。また、競合他社を得ることになったディズニーがフォックスをどう処遇・活用するのか、状況が異なるため単純比較はできませんが、MGMに買収されたユナイテッド・アーチスツがスタジオとしての機能を徐々に失っていった例もあり、その行く末が注目されます。

20世紀フォックスは現在6社しかないハリウッド・メジャーの一角で、『007/ダイ・アナザー・デイ』(2002)を海外配給。近年は007シリーズなどMGM作品のブルーレイ&DVD発売を担当。フォックスは007次回作『Bond 25』の劇場配給も狙っていると報道されましたが、ディズニーは007映画に興味を持っていない模様です。


12/14 訂正:買収総額を524億ドルから661億ドルに訂正します。


12/15 追記:Variety(2017年12月14日付)によると、20世紀フォックスなどの映画・テレビ事業を手放すルパート・マードック側がその売却益を基に、新たにソニー・ピクチャーズやワーナー・ブラザースのような別の映画スタジオを買収する可能性がフォックス内で取り沙汰されているようです。

ソニー・ピクチャーズのトニー・ヴィンシクエラ会長は社員に宛てたメッセージの中で、同社がフォックスの買収を検討していたことを認めながらも、ソニー・ピクチャーズの売却は改めて否定しています。